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シェイクスピア「ハムレット」(新潮文庫)を読了。いまさらシェイクスピア、いまさらハムレットと思われるかもしれないが、正真正銘初めて読む。 もう6年も前になるのだが、立花隆氏の著書『脳を鍛える−東大講義「人間の現在」@』を読み、「シェイクスピアの四大悲劇くらいは、常識として読んでいなくちゃいけない」というような発言にふれ、以来ずっと読もうと思いつつ果たしていなかった。 ハムレットについては、それこそ言わずもがなだが、私でさえ、「生か死かそれが問題だ」、「尼寺へ行け」などの台詞を知っているくらいの有名な戯曲である。 デンマーク王子・ハムレットが、国王であった父を謀殺し母を奪った叔父(父の実弟)に、苦悩の末、復讐を果たす物語だ。 しかし、聞くと見るとでは大違い。先ほど紹介した有名な台詞は、復讐を迫る父の亡霊に追い立てられるように、混乱の中で発せられるのだ。解説者が言う「佯狂」者としてではなく、追いつめられた者の精神の混乱の中で。その台詞には、私が勝手に思い描いていた「哲学」的な苦悩は感じられない。 「生か、死か、それが疑問だ、どちらが男らしい生きかたか、じっと身を伏せ、不法な運命の矢弾を堪え忍ぶのと、それとも剣をとって、押しよせる苦難に立ち向かい、とどめを刺すまであとには引かぬのと、一体どちらが。」 「尼寺へ行け。なぜ、男に連れそうて罪ふかい人間どもを生みたがるのだ?」 つまり、台詞を読むかぎり、ハムレットの苦悩は、命を賭しても復讐するのが男らしいのか、知らぬ存ぜぬを決めこもうかというもの。「いかに生きるべきか、いかに死すべきか」というような哲学的な苦悩というより、ある意味ではきわめて人間的な悩みである。 さらに、「尼寺に行け」にいたっては、叔父にからめ取られた実の母のふしだらさを呪い、かつての恋人に八つ当たりしているにすぎないのでは、と感じられる。 ようやく果たした復讐にしても、「意を決して」というよりは、様々な偶然に助けられたものだ。 では、なぜ、こんなにも長く愛され上演されているのだろうか。 ハムレットは、400年前の「電車男」なのだ。電車男は、迷いながらも勇気を振り絞って酔漢に立ち向かい、エルメスの心をつかんだ。ハムレットは、きわめて人間的な苦悩を惜しげもなく吐露することで、400年もの間、時も国も超えて多くの人々の心をつかんだのだ。 シェイクスピアの偉大さを正しく解釈しているのか、間違っているのか、自信がない。もう少し、シェイクスピアを読み進めてみたい。 |
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dubdub雑記帳 2006/09/28 01:30 |
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ウィリアム シェイクスピア, William Shakespeare, 河合 祥一郎 新訳 ハムレット ...続きを見る |
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多趣味が趣味♪ 2007/09/17 09:34 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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「ハムレット」は基本的に戯曲なので戯曲を読むのに慣れていない人には一体何が「世界のハムレット」なのか、分かりづらいと思います。 |
通りすがり 2006/10/31 04:41 |
「生か、死か、それが疑問だ……」というところも原文は To be, or not to be: that is the question. となっており、それは読む人聴く人演る人観る人それぞれで、非常に色々な解釈が可能です。 |
続き(長くてごめんなさい……) 2006/10/31 04:43 |
ハムレットや他のシェイクスピア劇は非常にポピュラーなので、常に日本のどこかで演じられています。初演以来四百年以上たつのにまだ色々な解釈で、様々な演出がされています。 |
おまけ(こめんなさい……) 2006/10/31 04:44 |
通りすがりさん、コメントありがとうございます。 |
本の虫 2006/11/08 08:23 |
こんにちは! |
tomekiti 2007/09/17 09:44 |
tomekitiさん、TB&コメントありがとうございます。 |
本の虫 2007/09/18 09:15 |
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