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新潮社編「『週刊新潮』が報じたスキャンダル戦後史」(新潮社)を読了。先日、週刊朝日によるKSD疑獄事件のスクープに関するドキュメントを読んだことがきっかけで手に取った本。週刊新潮発刊50周年を記念して編まれたものである。 この本の発刊に当たって、編集部の鼻息は荒い。「週刊誌というメディアが果たした機能の検証」が目的のひとつであり、「週刊誌は速報性ではテレビや新聞に決定的に劣る。だが、雑誌メディアの本領はまさにそんな時に発揮された。まったく別の角度から斬込んだ視点、熱狂の後だからこそ踏み込める取材」がその機能だとしている。 そのこと自体に大きな異論はないものの、厳選された「自信作」として挙げられているそれぞれの記事が同時代にどのような影響を与えたのか、私自身は不勉強にして知らない。むしろ、全体を通して受けるのは、ゴシップ記事というのは言い過ぎかもしれないが、タイトルにあるようにあえてスキャンダラスな側面を強調しているという印象だ。 この本の中に、小説家の渡辺淳一氏と週刊新潮の前編集長・松田氏との対談が掲載されているのだが、これを読むと「週刊誌というメディア」が、嘘ではないけれどもすべてが事実ではないという虚実の境目を綱渡りしながら、世に警鐘を鳴らしているとも感じられる。 その渡辺氏の実名コメントが付された、日本初の心臓移植手術の負の側面に踏み込んだ記事、『「奇跡的に蘇生」と報道されていた心臓提供者』は、この手術がその後の日本の臓器移植に与えた影響を鑑みると、大きな意義があったのではなかろうか。 また、皇室であれ、同業のマスコミ他社であれ、はたまた政治家、宗教団体に対してもタブーを作らない週刊新潮の姿勢は、高く評価されていい。 |
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またまた、12月の読書
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本の虫 2008/01/04 08:23 |
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