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help リーダーに追加 RSS 三浦しをん「むかしのはなし」(幻冬舎)

<<   作成日時 : 2008/01/08 23:34   >>

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 三浦しをん「むかしのはなし」(幻冬舎)を読了。かぐや姫や浦島太郎、桃太郎など、誰もが一度は耳にしたことのある昔話を大胆に換骨奪胎した7つの物語からなる作品集。

 その換骨奪胎ぶりがどのぐらい大胆かというと、大胆すぎてどの部分を換骨したのか、どこから奪胎しかのか、一読しただけでは分からないぐらいに大胆なのである。

 たとえば、かぐや姫に想を得た「ラブレス」は、ホストクラブのホストが主人公になっている。どこがかぐや姫かというと、5人の貴族から求婚されたかぐや姫になぞらえて、主人公にも5人の大得意客がいるところだけだ。また、花咲か爺をモチーフにした「ロケットの思い出」では、かつての愛犬との散歩が空き巣である現在の主人公に金のなる木のありかを探す嗅覚を授けてくれたところと、盗んだものを浜辺で燃やしたときに灰が花びらのように海に降りそそぐシーンがそれにあたる。

 こうしてつづられた新しい「昔話」で取り上げられているのは、ホストに信じられないような大金を貢ぐ女性たちや、遊びの延長であるかのごとく少年少女によって実行される凶悪犯罪、近親者による児童性愛など現代日本の病巣である。

 近い将来、地球に隕石が衝突するという「事件」が物語に織り込まれているため、作品全体をやや分かりづらいものにしているが、これは、かつて地球という惑星が銀河系に存在し、その中のごく小さな地域である日本で、こんなことがあったという「昔話」としての感覚を強調したかったのだろう。

 この作品の前に発表された「私が語り始めた彼は」と同じように、「練習の高原」で物語を産み出す力を試そうとしているように感じられる作品だ。

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「むかしのはなし」 三浦しをん
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今日何読んだ?どうだった??
2008/01/17 19:26
またまた、1月の読書
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2008/02/01 10:55

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