|
穂高明「月のうた」(ポプラ社)を読了。第2回ポプラ社小説大賞の優秀賞を受賞した作品。作者が仙台市出身ということで手に取った。「穂高明」が本名かペンネームかは分からないが、女性である。 小学生のときに母を病気でなくした女の子の中学3年生から東京の大学へと巣立つまでの物語。継母との距離、部活動、受験、友人との関係、先生とのやりとり、幼なじみの男の子への淡い想い。主人公、継母、亡き母の親友、父の4人の視点から描かれる、そうした普通の生活の中で静かに成長していく主人公の姿がほほえましい。 物語にも描き方にも大胆な工夫がされているというわけではないのだが、登場人物が実によく描かれている。作者本人が経験したことであるかのような現実味にあふれているのだ。そのおかげで、物語全体に深みが出ている。 最初、かすかな軋轢を感じさせる継母との関係を含め、物語の最後には登場人物すべてが「いいひと」になってしまうのがやや残念だが、ていねいに書かれた佳作である。次はどんな作品をものにするのだろう。 |
| << 前記事(2008/02/11) | トップへ | 後記事(2008/02/20)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
「月のうた」穂高明
月のうた 穂高 明 JUGEMテーマ:読書 ...続きを見る |
ナナメモ 2008/02/18 22:41 |
「月のうた」 穂高明
月のうた穂高 明 ポプラ社 2007-10売り上げランキング : 45619Amazonで詳しく見る by G-Tools 内容説明 【ポプラ社小説大賞・優秀賞(第2回)】中学3年生の民子は、病死した実母への思いから父や継母との生活に息苦しさを感じていたが、幼馴染の陽一の母から満月の夜の話を聞かされる…。母を失った少女とその家族のありようを、優しさと厳しさを織り交ぜ鮮やかに描く。 ...続きを見る |
今日何読んだ?どうだった?? 2008/02/21 00:07 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2008/02/11) | トップへ | 後記事(2008/02/20)>> |