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万城目学「鴨川ホルモー」(産業編集センター)を読了。万城目と書いて「まきめ」と読む。本名だそうだ。名字も変わっているけれども、小説も変わっている。この世のものとは思えないモノが登場するにもかかわらず、さわやかな青春小説になっているのだ。 この小説には2つの軸がある。 ひとつは「ホルモー」と呼ばれる「競技」に関する勝負の行方であり、もうひとつは主人公をめぐる恋や友情の物語である。その2つの軸がからまり合って終局のクライマックスへとつながるのだ。 ここで読者は、「ホルモー」とは何ぞやという当然の疑問を覚えることだろう。それを、小説の面白さを減ずることなしにつまびらかにすることは私の筆力では不可能であり、したがって、ここには記さない。 この「ホルモー」を、スポーツなど他の競技に置きかえても小説として成立するかもしれないが、ここまでの面白さは生み出せなかっただろう。この世のものではないモノを使って人間が競技を行うという不思議さが、幼くも感じられる主人公の恋物語に陰影を与えているからだ。 予定調和な展開や主人公が突如としてヒロインの可憐さに気づくあたりは、読む人によっては漫画のようだと感じるかもしれない。しかし、それをぎりぎりのところで救い小説として成立させているのは著者の筆力である。もどかしくも感じる主人公の心の動きをつぶさに描き、正体不明の競技を読者に理解させる描写力は本物である。 とにかく一読して、その面白さを実感してほしい。 |
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『鴨川ホルモー』万城目学、なんじゃこりゃ?
「鴨川ホルモー」万城目学 産業編集センター 2006年 ...続きを見る |
ふるちんの「頭の中は魑魅魍魎」 2008/03/26 14:49 |
またまた、3月の読書
東野圭吾「宿命」(講談社ノベルス) 石井光太「神の棄てた裸体」(新潮社) 熊谷達也「箕作り弥平商伝記」(講談社) 万城目学「鴨川ホルモー」(産業編集センター) ...続きを見る |
本の虫 2008/04/07 17:12 |
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